概要エントリーフォーム最適化(EFO)とはお問い合わせが増えるよう対策・改善することです。 |
あなたのお問い合わせページはお問い合わせしやすいでしょうか?
多くのホームページは「最終的にお問い合わせを頂くこと」が目的となり、それがあなたとお客さまを結ぶ橋となっています。いくらアクセス数が多くてもお問い合わせをもらえないと意味がないというホームページは多いものです。
お問い合わせする人には2パターンあります。
・何が何でもお問い合わせしなければならない人。
・お問い合わせしてみようかなと軽い気持ちの人。
前者はどんなお問い合わせページでもお問い合わせしてきてくれますが、後者はお問い合わせが面倒だと感じるとお問い合わせしません。
「エントリーフォーム最適化」の目的は「お問い合わせしてみようかなと軽い気持ちの人」のお問い合わせを少しでも増やすことです。
※「エントリーフォーム」も「お問い合わせフォーム」も「メールフォーム」も「フォーム」もすべて同じものを差しています。ここでは「エントリーフォーム」で説明していきます。
お問い合わせを少しでも多くもらうための方法をエントリーフォーム最適化を含め25個紹介します。
とにかく問い合わせをもらうことが第一の目的です。
特定の1ページにしかない場合や小さく記載されている場合見つからない場合があります。お問い合わせが欲しいなら大きく目立つように、全ページへ記載しましょう。サイトに来てすぐ気づけるようサイト全ページの右上や、読後に問い合わせできるようページの下部がオススメです。
エントリーフォームは便利ですが、電話でパパッと済ませたい人も多くいます。または郵送する場合も考えられます。問い合わせページで電話番号・ファックス・住所も表示し、電話受付時間も記載しましょう。
エントリーフォームの設置がどうしても難しい場合はクリックすればメールソフトが立ち上がる「メールリンク」を使いましょう。
ただし、以下の理由からできるだけエントリーフォームを利用することが望ましいです。
エントリーフォームがない場合はエントリーフォームの設置を検討しましょう。
エントリーフォームの特徴は以下のようなものがあります。
エントリーフォーム最適化(EFO)の基本的な考え方は訪問者に滞りなく入力を完了してもらうために何ができるかということです。訪問者は短気やめんどくさがりな方が多く、少しでも気に入らないと離脱し、他のサイトへ行ってしまいます。そのため、できるだけ訪問者のしなければならないことを減らし、ストレスにつながることを減らすことが大切となります。
しなければならない動作が多ければ多いほど離脱率が高くなってしまいます。
・苗字と名前は分けなければいけませんか?
・メールアドレスは「@」の前後で分けなければいけませんか?
・メールアドレスは2回入力しなければいけませんか?
・電話番号は3つに分けなければいけませんか?
・郵便番号は2つに分けなければいけませんか?
・その項目(情報)は今必要ですか?
項目が少ないほど訪問者にとってお問い合わせがしやすく、項目が多いほどサイト運営者にとって管理がしやすくなります。目的・見込み数によって項目数、項目内容、必須項目を吟味する必要があります。
気軽にお問い合わせしてもらうことが目的
項目を定めてスムーズな受付をすることが目的
受付の見込みが多く、しっかり管理することが目的
ここでいう必須項目とは入力していないとメールを送れない項目です。人によっては入力しようがない項目や、入力しなくても、返信や回答に差しさわりのない項目は任意項目にしましょう。
必須か任意か表示していないと全部入力しないといけないと思いがちです。または入力者が任意項目だと判断して飛ばしたら必須項目だったためエラーになったということもありえます。エラーが表示されるというのは、間違っているという指摘、入力のし直しにつながり、入力者のストレスとなりま す。
必須項目であることを明確にすることで不用意なエラー表示を減らしましょう。
また、必須項目が「*」となっていることを見かけますが、明確にアイコンをつけてあげましょう。
現在入力中の項目の色を変えるなど、どこを入力しているのかわかりやすくしましょう。
入力例があると入力しやすくなります。項目内に入力例があるとスマートです。ただし、ブラウザの古いバージョンによっては表示されない場合もありますので、項目の外側に入力例があると確実です。
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なぜエラーなのかわからないと直しようがありません。
以前あったのは、クレジットカードの番号を何度入れてもエラーとなった例です。エラーといっても入力箇所が赤くなるだけで何がおかしいのか一切説明がありませんでした。よくよく見るとカードのブランドが指定されているようで(指定と言ってもブランドのロゴが2つ並んでいただけでしたが)、試しに別のブランドのカード番号を入力したらエラーが表示されなくなったというものでした。どうしても必要だったので頑張りましたが、おそらく多くの人はここで離脱を余儀なくされたでしょう。
「エラーがあったのはわかった。でもどこを直せばいいの?」
これがわからず、離脱する場合も多いです。
エラーがわかった瞬間に「ここ入力し忘れてるよ」と教えてくれるとありがたいですね。
郵便番号がわかれば住所もわかります。
以下の項目に郵便番号を入力すると自動で住所が入力されます。あとは追加で番地などを入力するだけです。
資料請求など郵送を目的としたエントリーフォームでないのなら郵便番号の項目は不要です。
住所の郵便番号がすぐに思い出せない人もいます。
また、住所がわかっていれば後から調べる事もできます。
全角か半角かそんなに重要でしょうか。もし、どうしても必要ならシステム側できりかえてあげましょう。
よくあるのが住所を市町村と番地の2つに分けて(分ける必要性がわからないのですが)、番地も全角指定というものです。「1-1-1」と入力したいのですが、これの全角の入力方法がわかりません、という人はここで脱落、離脱することになります。
リセットボタンは送信ボタンの横にある場合が多いです。全部入力した後に送信ボタンを押したと思ったらリセットボタンを押してしまうと、今まで入力してきた文章がすべて消えてしまいます。
確認画面から修正画面へ戻るときや、一部確認のために一時的に戻ることがあります。このときに入力した内容が消えていると、もう送る気が失せます。
送信(確認)ボタンをクリックしてからエラーがあることを知らせるより、ボタンを押す前にエラーがあることを知らせた方がストレスが少なくて済みます。
入力完了前 |
入力完了後 |
確認画面で大きい方のボタンを押したら修正するになっていた、という例もあります。入力者はとっとと入力を終わらせたいのですから、スムーズに完了できるようにしましょう。
入力画面→確認画面→送信完了画面の3ステップの場合必要かどうか議論がわかれるところではありますが、5ステップくらいになるとあとどのくらいあるのかとだんだんストレスを感じてきます。あとどのくらいあるのかを明確にし最後まで完了してもらうことと、まだ送信まで完了していないことを知らせる2つの意味があります。
見知らぬ人に連絡をすることは緊張したり、ためらったりするものです。「こんなことやあんなことでお気軽にご連絡ください。」と一言あると安心して連絡することができます。また、お問い合わせや見積は無料であることをアピールするのも手です。
SSLとはウェブサイトで入力する個人情報などを暗号化し、安全に送受信する技術のことです。
お問い合わせでは多くの場合個人情報を送信することになります。そんなときSSLを取得していないと悪意のある者にデータを傍受されてしまう可能性があります。お客様の個人情報を守る意味でもSSL導入を検討しましょう。
お問い合わせページのURLバーに右図のような鍵アイコンがあればSSL通信をしているということになります。(アイコンや位置はブラウザによって異なります。) |
SSLを取得することで、お問い合わせすることをためらう可能性を減らすことにもつながります。
SSLの料金はピンからキリまであります。料金が安いからといって安全に送受信できなくなるというものではありません。以下のような希望がある場合、料金が高くなります。
・有名なSSL会社を使いたい
・SSL証明書シールをホームページ上に表示したい
・サイト運営組織の「確かさ」を証明する「EV SSL」にしたい
情報保護に関するマークを取得している場合はそれを問い合わせページに表示しましょう。
当社ではプライバシーマークの付与認定を受けています。
入力中でも気になるリンクや文言があるとそれをクリックしてしまいます。そしてエントリーフォーム画面には戻ってきません。
個人情報の取扱の表示(厳密にいうと個人情報に関してどのように取り扱うか明確にし、それについて同意をうけること)は法令で必須となっています。
個人情報の取扱は入力前に同意をとることが望ましいとされているため、当社の場合は先に同意を求めてからエントリーフォームへ誘導しています。しかし、実際のところはこの同意が壁となりエントリーフォームページにも来てくれないことが多いです。
最低限、送信までに同意をとれば問題ありませんので、最後に同意を求めることもできます。入力者はほぼ入力が終わっており、さっさと完了させたいので、高確率で同意してくれます。
ここで1つ注意です。個人情報の取扱ページの表示は枠内にするか別タブにしましょう。普通のリンクにすると入力データが消えたり、そのまま別のページへ行ってしまう場合があります。
いかがでしたでしょうか。少しでも心当たりがあり、少しでもお問い合わせを増やしたいのであれば改善することを強くおすすめします。会社や予算の都合ですべて満たすことは難しくても、少しでも改善することがエントリーフォーム最適化(EFO)の第一歩です。